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編集後記

『夜の図書室』ができるまで — 三年分の編集後記

青山 澪 → プロフィール
2026年7月2日 ・ 読了 約6分
夜の図書室

最初の一行を書いてから、この本が書店に並ぶまでに三年かかりました。長かったのか短かったのか、いまでもよくわかりません。ただ、その間に書いては消した原稿の束と、灯火書房の編集さんと交わした膨大なメモだけが、確かに手元に残っています。

「夜の図書室」という題名は、二年目の冬に決まりました。それまでは仮題のまま、誰にも見せられない断片をいくつも書き溜めていた時期です。眠れない夜に本のことばかり考えている人へ、そっと差し出せる一冊にしたい——そう思えたとき、ようやく物語の輪郭が定まりました。

書き終えてしまうのは、いつも少しさみしい。
けれど、その静けさこそ次の本のはじまりでした。

編集の作業は、削ることの連続でした。気に入っていた章をまるごと落とした夜のことを、今でもよく覚えています。残った言葉のほうが、削った言葉よりずっと雄弁だと気づくまでに、ずいぶん時間がかかりました。

この記事を読んでくださっているあなたにも、いつか静かな夜の図書室でこの本を開いてもらえたら。三年分の後記は、そんな願いのための長い前置きのようなものです。

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コメント 3件
読者のあなた ・ 7/2 12:00

削った言葉のほうが雄弁、という一節に泣きました。発売日に必ず買います。

ran
book_ran ・ 7/2 13:00

神保町の読書会、参加します。ずっと待っていました。

灯火書房 編集部 ・ 7/2 14:00

三年、本当にお疲れさまでした。読者の皆さまにもこの後記が届きますように。

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